レンタル映画「パウダー」1995年、アメリカ映画、監督・脚本はヴィクター・サルヴァ(私は映画には詳しくないので、全く知らない)。 嵐の夜に、雷に打たれ焼死した母親から生まれた少年の話。 遺伝性疾患である白皮症(いわゆる白子)で、 電気エネルギーを吸収する体質の彼は、雷などを受けやすい特異体質。 そのせいもあり、祖父が死ぬまで外にも出ず、 家の中で本を読んだり、夜間に農作業をしながら育った。 施設に引き取られた彼が、 周囲から奇異の目で見られたりいじめられたりする経緯の中で、 彼が天才的な知能と特殊な能力を持っていることが明らかになってくる。 誰にも理解されず、父親からも拒絶された出生の記憶を持つ彼の孤独、 人の考えていることを見通すことによる切なさ、 その力を誰かのために役立つことを知った喜びなど、 様々な心理描写を通して、人間存在を考えさせられる映画であった。 私はあまり映画を見る方ではないのだが、 たまに見る時にはほとんど感動する。 そして、「あー、映画って面白いな」と思うのだが、 また次の偶然のチャンスまで自分で見ようとはしない。 ということは、それほどの感動をしていないうことか・・。 まあ、映画やビデオより、本のほうが好きなことは確かだ。 2005年01月06日 |